BRM915 神戸 600km 大山とお堂をめぐる 2019 本編その3
こんにちは
読んでいただきありがとうございます!
今回は神戸発の600kmブルべのその3をかいていきますよ
前回のあらすじはこちら!
というわけで本編書いていきますね!
さあ、ここからは大山攻略!
最高到達点は910m!
しかし、ただまっすぐ登るのではなく、途中で下りを挟んでさらに登る構成になっている。この構成は理解しているつもりだったが、結局のところ登ってみるまでは分からない…
さあ、おそらく登り口と思われる分岐まで来た。ここからは我慢大会だ笑
ギアは軽めにして、くるくると回していく
たっぷり休んだのでそれなりに元気だ
ただ街頭がほとんどない。
人家はあるので、人は住んでいるようだが、午後8時でも電気がついている家が少ないのはどこか不気味だ
コースはあっているはずなのに、どこか不安に駆られる
とりあえず気持ちを殺して、サイボーグになる
途中で何か神殿みたいな建物が笑
多分結婚式場とかなんだろうけど、どこか不気味だ笑
しばらく登ると、右手に黒い塊が見える笑
おそらくあれが大山なのだろう
全部登るなんて考えたくないので、
考えない!!
とにかく1歩1歩ゴールに近づいていると考える。
雨も降ってきて、辛くなってきたが、関係ない!
ようやく道が下りとの分岐まで来た(違う…)
左のルートは登りで右が下りになっている
辺りは真っ暗
ガーミンを信じたいが、頼り切るのは怖いのでQシートで確認する
しかし、チェックポイントが910m地点にある以外の情報が分からない
スマホで見ようにも電波が弱い…
幸いルートラボがつながったので、確認はできた(※出来てない笑)
とりあえず右が正解だと分かったので、ガーミンに従い進んでいく
が…この時からすでに歯車はずれていた…
解説すると…
自分がいると思っていた位置は緑、ただ実際にいたところは赤の点だった笑
この把握ミスが精神を蝕んでいくことになる
先へ進むとこんな表示が…
こわいよおおおおお
とにかく無我夢中で走る
工事中の片側通行の案内にビビりまくる
向こう側の車が無視して突っ込んできたら終わり…
赤なら体が冷える…
なんで寄りにもよって工事しまくっとんねん!!オラア!
とブチギレつつ、闇の中を進む
時折、現れる車に肝が冷える
車目線でちゃりがいる方が怖いと思うけど笑
何キロ進んで、何メートル登ったか分からない(数字ちゃんと見ろ!笑)
そろそろついてもおかしくない頃なのに一向に登りが終わらない
(今思えば、位置感覚がずれているので、到着しないのにも納得)
確認して、不安を和らげようとしたが、ついにスマホも圏外…
こうなるともはやどこにいるのか分からないままに登らせ続けられる
なんとなくまどマギのさやかちゃんのシーンを思い出してしまった…
その気になれば、感情も痛みもしんどさも無くせるはずだ笑
とにかく体の疲れを消して、進み続ける。
そして…
やっと着いたよ…鍵掛峠…
通過チェックの写真を撮り、休もうとしたが、
雨が本降りで体が凍える…
とにかくサドルバッグからウインドブレーカーを取り出して羽織るが、ジャージが濡れているので気休め程度
とりあえずすぐに下ることに
ペースを気にしている余裕はもうない笑
一刻も早く下山して、暖をとらなければ体調を崩しそうだ
感覚では30分ほどで下山できるはずだったのだが…
なぜか登りが始まった…
考えられる原因は感覚のずれだ
細かいアップダウンがあったので、赤の線で示した部分の登りは終わっていると思い込んでいた
しかし、実際はかなり大きなアップダウンだったらしい
訳も分からないまま登り続ける
斜度が10~15%の坂の区間で思わず、足が止まりそうになったが、気力を振り絞って踏み込む
斜度が緩くなり、たらたら登っていると、林の向こうから枝が折れる音が!
瞬間、脳裏に鹿、イノシシなどがよぎる!
気づいたら、全力で踏みながら、ベルを鳴らしてガン逃げしていた笑
とにかく出せる力を振り絞って、登りが終わるまで走る!
なんでもパワーを絞り出す!笑
気づけば登りは終わっていた笑
落ち着いたところで、ようやく状況を理解笑
とりあえず後は下るだけだと信じて、下っていくと
街灯だあああ!!!
こんなに街灯をみてうれしかったことが人生で一度でもあっただろうか!いや、ない!!!!(反語)
とにかく次はコンビニを探して、下り続ける
さすがにボトルの水もほとんどないし、補給の策も尽きた
まだギリギリ走れるが、1分1秒でも早く落ち着きたい
ただ、思いとは裏腹に一向にコンビニは現れない
止まって探してもよかったが、寒すぎて体を止める余裕はない
しばらく行くと、岡山県に突入!
気づけばまた街灯はない…最強のぬか喜びシステムなのでは…
そして、街灯を見つけてから一時間後ようやく
ろおおおおおおおおそおおおおおんおんおん!!
今日は人生で一番ローソンに感謝した日になるだろう!
キューシートかボロボロで笑えるw
いろいろと人生の新記録が塗り変わり過ぎて疲れた…笑
こんな時、心と体を癒せるのはあいつしかいない!!
うどん!!お前がナンバーワンだ!!
完成を待ちつつ、状況チェックして、残りの作戦を立てる
・残り230kmで時間は20時間経過
・順当にいけば残り12~14時間では行けるはず
・仮眠はガッツリ取らずにねむくなったら、とるスタイルで
かなり消耗したが、ここからはだいぶ緩いはずなので、無理せず安全、確実に進んでいくことに決めた
途中、他の参加者の方がきて、先に行ったが、自分はとても行ける気分じゃなかったので、追加でコーヒーとまんじゅうをモグモグ
仮眠まで取って、0時30分に出発!
雲も晴れ、月明かりの下でひた走る
やっとナイトライドらしくなってきた!
30分ほど走り通過チェックを回収!ここは無料の混浴露天風呂があるので、余裕があれば入りたかったが、ここはスルーして先へ進む
黙々と夜の町や山々の間を駆け抜けていく
しかし、眠すぎる…
単独での落車は夜中だと致命的なので、細心の注意を払う
しかし、限界が来たので少し休憩
事故を防ぐためなら仕方ない…
カフェオレを買ってイートインへ
5分仮眠して、カフェオレを飲んで再スタート
そして、3時9分に津山の通過チェックに到着
確実に進んでいるのはいいのだが、ペースは確実に落ちている
ここではコーヒーと総菜パンで補給
眠気が強かったせいか、食べた記憶が薄い笑
30分ほど休んで、3時40分に先へ行くことに!(ここでしっかり仮眠しておくべきだった)
黙々と進み、午前5時を過ぎると、ようやく空が白んできた
ようやく長かった夜の戦いが終わると安心した途端に、えげつない眠気がきた!笑
ここで再度ブラックガムを投入し、進んでいくが、噛むのをやめた途端ねむくなる始末w
なんとか足を回して、進んでいく
時間を意識しすぎているせいか、なかなか思うように進まない
惰性で進み続けた末に
なんとか岡山最後のチェックポイントに到着
直前で道に迷いかけてロスしたが、無事につけたので良しとしよう
ただ、眠気と全身の疲れ、足の指と手の痺れがひどい
普段は手は痺れないのだが、下り基調の道が長く続いて、手に力が入っていたのかもしれない
気を取り直して、あとは兵庫県のチェックポイントを抑えるのみ!
残り135km…この事実がおれを突き動かす!
問題の眠気は、誤魔化していくしかない!
どこまでいけるか勝負の分かれ目だ…
素晴らしい景色を横目に駆け抜けていく
しばらくすると、予想していた通り、眠気が限界を超えた笑
半分寝ながら時速15~20km/hほどで走行笑
結局、兵庫に入る寸前でたまらずコンビニに駆け込む
ここまできたら、あいつを使うしかない…いい頃合いだ
しかし、このカードを切る前に突如、冷静になった
逆にここで割り切って寝てしまうのはどうか
到着が遅れても、ブルべは完走すればいい競技!
そう割り切ると、迷いはなくなった笑
10分タイマーをかけ、駐車場の日陰で横になる
すると、意識はふっとんだ笑
その4に続く
一人反省会
良かった点
・夜の山も根性で走り切った
・この区間はメカトラなく走れた(運もあるけど、これはかなりデカい)
悪かった点
・仮眠のやり方が中途半端だった。机で寝るより、割り切って駐車場の隅で寝転んだ方が睡眠の質は上がる
・防寒具をもう1枚持っておくべき笑