BRM921近畿600km神戸 Granfondo.Stage.4 兵庫山脈縦走 実走前編 (グランフォンド600kmブルベ)
こんにちは!
さとるです!
BRM921近畿600km神戸 Granfondo.Stage.4 兵庫山脈縦走について書いていきますよ!
前回の準備編はこちら
今回の流れは以下の形で
① 出走前夜からスタートまで
② スタートから雪彦山の麓まで
③ VS雪彦山~砥峰高原
④ 砥峰高原~お昼ご飯(養父市)
それでは行きます!
① 出走前日からスタートまで
9月20日
午後15時 三宮の快活クラブに到着!
去年の600kmの時は西口の店舗で前泊したけど、
今回はよりHAT神戸に近い東の店舗で前泊!
午後15時半 睡眠をとる
何気にここでの睡眠の質が明日一日のコンディションを分けるので油断できない!
日が変わるまでは絶対に起き上がらないし
爆睡してやるぜ!
目を閉じて、全身の力を抜く…
~30分後~
うん、寝られない笑
昨日、今日はゆっくり過ごしていたし疲れてないんだ笑
とりあえず水分を補給して、再び横になる
意識を飛ばせるのは理想的だが、
そうでなくても体を休められているという自覚があれば十分だ…
そんなこんなで寝転んだり、吉野家に行ったりしていると日が変わった
吉野家のダブルおかずはめちゃくちゃボリュームあってうまい笑
シャワーを浴びて、準備をする
結局完全に寝ることは敵わなかったが、断片的には寝れたし眠気はないので上出来だ
9月20日
午前1時半
水を買うためにコンビニに寄り道をしてHAT神戸へ
午前2時 HAT神戸 到着
去年は迷ってブリーフィングに遅刻したが、今回は迷わずこれた笑
30分前についたので誰かいないか探してみると、
シュラフで寝ている人がいてびっくり笑
少し寒そうだがギリギリまで寝られるし季節によってはありなのかもしれない
自分もスタートまで寝ようかと寝転んだところで誰かに声をかけられた。
最初は暗くて顔も見えにくかったので誰かわからなかったが、少し話したところでその人が今回の主催者のK山であることに気づき、改めて自己紹介w
K山さんも本来は出走する予定だったようだが、直前に機材トラブルが起こったため、DNSとなったらしい
話していると、今回一緒に走るUGさんも現れた!
挨拶をして、気持ちを高める!
いよいよはじまる…
準備はしてきた!この日のために爪を…
いや、足を研いできた!
どこまでいけるかは分からないけど、限界に挑戦だ!
②スタートから雪彦山の麓まで
午前2時30分 公園を出発
午前2時33分 スタートチェックのレシート回収
本当はスタートチェックの打刻時間を2時30分にすれば大丈夫だったそうで、3分ロスしてしまった
この3分を呪うようなことにはならないようにしたいなあ笑
序盤は市街地を走る…
と思っていたが、3kmほどで生田神社の脇の道から再度山に突入笑
再度山の通過チェックまでは5~6kmほどの登りだ
アップにしてはキツイいレベル笑
まだ路面はよいので登りやすいが、街灯が一切なく「本当にここは神戸か?」とツッコみたくなる笑
UGさんを先頭に息が上がり切らない程度のペースで登る
この登りで重要なのは…
UGさんと自分の実力にどのくらい差があるのかを見極めること
本来ならば、600kmもあるコースを二人で息を合わせて走ることは難しい…
それでも、今回はコースは自分一人で走るには危険度が高すぎるので、一緒に走らせてもらうことにした!
UGさんも快くOKしてくれたので本当にありがたい…
ありがとうございます!
ただ、一緒に走る以上、UGさんのリズムを崩すようなことはしたくない!
だから、この序盤の登りで自分がUGさんについていけるかを判断する!
そんなことを考えつつ、淡々と登りをこなしていく
途中でUGさんから心拍数について聞かれたので、
確認すると160bpm前後
UGさんの心拍数も聞いてみると、150bpm前後だった
やはり強い笑
日々の練習の賜物だろう
でも、このペースは自分でもかなり余裕を持ってついていけるペースだ
斜度の変化したときに少しきつくなる瞬間はあるが、
そこはペースを落として、斜度が落ち着いたところで追いつく形で動けば問題ない
こうなってくると俄然やる気が湧いてきた
後は楽しみながら自転車に乗るだけだ!
登っていると、他のランドヌールが現れた笑
どうやら通常の600km神戸の参加者らしい
同志見ると、少し心がほっこりする笑
そうこうしているうちに1つ目の通過チェックである
再度山外国人公園墓地に到着!
外国人墓地って聞くと少し怖いが、気にしたらダメだ笑
写真を撮った後はウインドブレーカーを羽織り、下っていく
が、UGさんが圧倒的に速い笑
ここでテンポを悪くするのは悪いので、頑張ってついていく!
街灯もなく、路面も見えにくいので集中力を全開に!
しばらくすると本格的な下りは終わった
ここまでのペースはグロス15km…
このペースで完走するには40時間ぶっ通しでイーブンペース走らなければならなくなる笑
それだけは避けたいということでここからは距離稼ぎに思考を切り替え
ここからの道は下り基調の緩やかな平坦と小さな登りが連続する区間に入っていく
UGさんは依然先頭を軽快なペースで走ってくれている
こちらとしては後ろに着けるのでありがたいが、ツキイチはさすがに申し訳ない…
だが、自分が無理に交代してもペースが落ちるうえにUGさんのリズムが崩れるかもしれないのでここは淡々とついていく
他の参加者から見たらずるいと思われても仕方ない…
でも、それ以上にどんな手段を使っても完走したいという気持ちが強かった!
(もちろん、手段はレギュレーションの範囲内でできることに限る)
できることを全部やって、必ず完走すると改めて決心したところでPC1に到着!
レシートの回収と共にトイレを済ませて、軽めの補給
そして、すぐにリスタート!
休憩の時間を切り詰めることが後の睡眠時間に直結してくるため、
元気のあるうちは出来る限り止まる時間を減らしたい
リスタートしたのは良かったものの寒かったので、「上着を着よう!」とUGさんから提案が!
寒さに耐えるのは地味に体力を消費してしまうので、
こういう判断が素早いのは非常に心強い!
ここで夜明けも近づいてきた。
しばらくは平坦な道が続く…
ここでUGさんについて少し触れておこう笑
UGさんは剛性MAXのSWORKSターマックを乗りこなす剛脚ローディーで、
自分は去年の紀伊半島一周の600kmブルベで初めて知り合った!
その時の様子はこちらから読めるのでよければ!
その時から強さは感じていたが、今年は去年とは比にならないほどの強さを感じる…!
それもそのはずで、UGさんはこの一年の中で3ヶ月連続で月間走行距離2000kmを達成していたり、自己流の体の使い方を常に考えながら練習に取り組んでいた。
高いモチベーションを維持して練習することは決して楽な道ではないけど、厳しい道を迷わず進んでいける性格はUGさんの強さの本質だと思う笑
UGさんを見ていると、改めて強くなるのには地道な努力が必要だと思わされる笑
そして、今回はお互いにGF600kmブルベにエントリーしていたことから、
せっかくなので、一緒に走ろうという形で合流し、今に至る笑
いやはや、自分も多少は練習しているとはいえ、やはり恐れ多い笑
走っていると、再び市街地が現れた
雪彦山の麓まであと25kmというところらしい
山に入ると、山を越えるまで補給ポイントは消えるので消える前に再びコンビニへ!
ここでもトイレと補給を済ませて、先を急ぐ
UGさんが軽快に走ってくれたおかげですでに1時間のマージンが出来ていた!
これには思わず二人でニコニコしてしまう笑
山でペースが落ちてもグロス15km/h出ていればこのマージンは消えないし、このマージンを失わないようにして、日本海側までいければグッと完走が近づくはずだ
いい感じに気分がノッてきた!
念のため、もう一軒コンビニに寄り道
その後は川沿いを北上し、通過チェックの看板まで走っていく
のどかな場所を抜けると、だんだんと風景が山になってきた
そして、ついに通過チェックに到着
猫がいたので、写真チャレンジするもそっぽ向かれた
気を取り直して、ここからが本番だ…!
③ VS雪彦山~砥峰高原
雪彦山に入り、ここからが本番といわんばかりに斜度が上がる
この山は大きなアップダウンを繰り返しながら、標高800mまで登り、その後ほぼ下ってまた登るというメンタル削りの山だ笑
UGさんはそこそこなペースで登っていくが、自分は同じペースで走るとバテそうなので少しペースを落として走る
その様子を察してくれたのか、UGさんもペースをおとして話せるくらいのペースで登る形に!
話していると、時間のことも忘れて楽しくなってくる!
だんだんと景色が広がって遠くまで見渡せるようになってくる!
これがヒルクライムの醍醐味だ!
自分はブルベを走ることに意識を持っていかれていたが、本質的にはサイクリングを楽しむことが一番大事だと改めて感じる
完全に日は登ったが、標高が上がってきたからかまだ涼しい
この感じなら、案外イケるのではと思った矢先
だんだんと道が荒れ始め、斜度が上がってきた
それに伴ってだんだんと口数が減り、キツさが増す
悪路のせいか疲れのせいか目線が下がる
ネガティブな思考が頭を駆け巡る
ただふとこの言葉を思い出した
そうだ!
辛いときこそ笑え!
口角を上げて、景色を見渡す!
「こんなに気持ちいいところが走れるのにうつむいて景色を楽しまないなんてナンセンスだ!!」
オールマイトにそう言われているような気分になる笑
気楽に行こう!
駄目で元々!
上手くやれれば儲けもの!
そうして、一度目の登りをクリア!
登ってしまえば、まだ元気が出てくる!
UGさんいわく下って次は3kmほどの登りらしい!
とりあえずまだ余裕はあるので淡々と進む
そして、二度目の登りへ
今度は斜度が10%を超える坂がだらだらと続く
温存したいという思いを見抜かれているのか、
ゴリゴリと足を削りに来る
加えて、ところどころ舗装が完全に剥がれていて、トルクをうまくかけないとタイヤが滑りそうになる
集中して、最適なラインを探す
ふと時間を見ると、時刻はまだ8時
出発から4時間半ほどである
出発からたいして時間はたっていない!
つまり、自分はまだまだ疲れていない!
と自己暗示をかけながら、登っていく
我慢の末に悪路の下りが現れた
ここが噂のところかと理解し、落車に注意して下っていく
その後、道が急激によくなり、再び登りが
道が良ければ、トルクもしっかりかかるしイケるやんけ!!(フラグ)
~5分後~
はあはあ、息が上がる…なんて斜度だ
悪路やめた代わりに
さらに斜度が上がっている気がする
気持ちが切れそうになる
こんなに気持ちいい天気と景色なのに元気が出ない
こんな時は補給だ!
りっけいさん直伝の柿ピーで塩分と炭水化物を補給する
体が疲れているせいか悪魔的にうまい!!
人生で食べた柿ピーで一番うまい!!
噛めば噛むほど、元気になる!
後ろでゴリゴリ咀嚼するのは申し訳ないが、我慢してもらおう…
~10分後~
なんとか山頂のようなところについた…
たまらず二人で足をついて休憩する
UGさんがかなりきつそうだったのは、補給が足りていなかったかららしい
(後ろでゴリゴリ補給してすいませんw)
おにぎりを頬張っていると、元気が出てきたようだ
長時間乗っていると、ハンガーノックは唐突にくるので、こまめに補給して防がなければ動けなくなってからだと手遅れになってしまう
自分も持ってきた補給を頬張る!
短い時間だが、靴も脱いで足をほぐす(主に足の指と足裏)
5分ほど休み再び走り出す!
休憩はほぼしていないのにも関わらずマージンは30分ほど削られていることに恐怖を感じる…
なんとか粘り切りたいところだ
少し下り、再びの登りへ
もはや驚きもなく淡々かわす
抜けた先が開けている…?
砥峰高原だ!
天気も相まって、めちゃくちゃ気持ちいい!!
ここはドラマや映画のロケ地にもなっていて、観光地だそうだ
せっかくなので、並べて写真を撮る!
急いでなければ、資料館も草原の中も散策したいくらいだが、今回はそんな余裕はない笑
また車で来ようw(道中を思うと、車でもきたくないけど)
④ 砥峰高原~お昼ご飯(養父市)
さあここからは長い下りだ!
少しでも登りの借金を返したいが、悪路とつづら折りがそれを許さない笑
落車すれば、元も子もないので安全にかつスピーディーに下っていく
下りの苦手な自分でもUGさんのライン取りをまねればある程度スピーディに下れることが分かったので無理のない範囲で取り入れていく!
戦いの中で成長しなければ、このブルベはきっと完走できない!
下りを抜けると、人家が現れ始めて少し落ち着いてきた
見つけた自販機にて補給
水分は取れるところで回収しておかないと後悔しそうだ笑
犬がひょっこりはん笑
ペースも想定よりはかなりいい
このペースなら日暮れまでには日本海側に抜けられそうだ
道も平地に変わり走りやすくなる
ここではさすがに先頭を交代していきたいが、UGさんの走りに付け入る隙はない笑
UGさんにもし疲れていれば交代すると伝えたが、余裕があるので日本海側でお願いします!との返答笑
本当に頼もしすぎますよ!
ならば、自分のやるべきことは絶対にちぎれないこと
とにかく張り付く!
ホイール半個分の距離で着実についていく!
UGさんは32~35km/hほどのペースで駆け抜けていく!
永久に着かないと思われたコンビニまであと10kmほどのところで最後の小さな登りが現れた
ここは気合で超えていく!笑
UGさんと改めてペースを計算し直すが、かなり余裕がある!
第二の関門の蘇武岳は1時間に10kmのペースでもいいくらいだ
希望がみえてきた!
そして、コンビニが!
やっと着いた~
これで第一の関門は終わりだ!
体は思ったより消耗したが、気持ちは軽やかなのでまだいける!
好きなものを食べれば気持ちも体も回復できる
ここでも靴を脱いで足をほぐす
UGさんもまだまだいけそうな様子だ!
この後の第二の関門である蘇武岳を超えるのに3時間かかったとしても日本海側には15時過ぎにはつける!
そこから、残り380kmに対して、27.5時間
残りのコースを15km/hでいければ、2時間のマージンができるので、仮眠もできる!
完走できるかもしれない…!
この時はまだ完走できると信じて疑っていなかった
しかし、本当の戦いはここからだった…
BRM921近畿600km神戸
Granfondo.Stage.4 兵庫山脈縦走 実走中編に続く…
ここまで読んでいただきありがとうございました!!めちゃ長くなってしまって申し訳ないですが、良ければ続きもよろしくお願いします!