四国一周1000km80時間チャレンジwithりっけいさん 実走編 320-640kmまで
こんにちは
さとるです!
今回は四国一周1000km80時間チャレンジの実走編の中編について書いていきますよ!
今回もポイントとなった出来事をピックしつつ320-640kmまで書かせていただきます!
楽しんでもらえると嬉しいです。
よろしくお願いします!
同じ内容のりっけいさんのブログはこちら!
【中編】四国一周1000kmを72時間で走ってみた【1000kmゆるTT】 | りっけいのゆるたび (rikkeitabi.com)
心情を比較しながら読んでみてください!
前回のブログはこちら!
今回の流れは以下の通りで行きます!
①320-375km 逆転
②375-450km 万事休す
③450-526km 首皮一枚
④526-645.7km 消える証
ではいきます!
①320-375km 逆転
気持ちは整理できた!
恐れるものは何もない。
ただ目の前の坂を、道を紡いでいくだけだ!
タスクフォーカスの思考でひたすら前に突き進む(ハイキュー!!引用)
こういう時サイクルコンピューターの表示は地図にして、速度や距離を自分の目に入らないようにする。
意識を
ロスのないペダリングをすることと
景色を楽しむことに費やす
最高の贅沢だ
りっけいさんも調子が良さそうなので流れは間違いなく良くなってきた
結果的にはコンビニからの
復路50km弱は休憩なしで、宿に帰還できた!
宿で無事でもどれたことに喜びつつ、
荷物を回収!
フロントの奥では朝ごはんのバイキングを片付け始めるところだった
たまらず片付けをしていた人に聞いてみる
「モーニングの時間すぎちゃったんですけど、残ってるものでいいのでいただけたりしませんか?」
「いいよ!!どうせこの後捨てることになるから、それなら食べてくれた方がうれしい!」
最高の回答に心が躍る!
そして、りっけいさんと二人でいそいそとご飯とおかずを用意して、ご飯に食らいつく!!
(ジョジョの奇妙な冒険引用)
こういう時間が最高の癒しだ!
普段当たり前に享受している幸せがここにある!!
(しっかりお替りした笑)
お腹を満たし、準備完了!
ガーミンで時間を確認すると
9時36分!
休憩した上に約24分のマージンがある!
スタート前は105kmと20分の借金があったのにも関わらず、
借金を返して24分のおつりがくるとは!
これは流れが変わってくるぞ!
小さな期待と共に二人でペダルを踏みだした
②375-450km 万事休す
ハア…ハア
ご飯の直後に坂はきつい…
文句を言っても仕方ないので、淡々と進んでいく
坂を登り終えると風向きが変わった!
追い風だ!!
りっけいさんを先頭に突き進んでいく!
りっけいさんはいつになく調子が良さそうだ!
とりあえず自分は後ろについて足を休める
いつ出番が来てもいいように備える
平地を10kmほど走ると再びアップダウンが現れた
ここも淡々とかわしていく
はずだった…
だんだんと自分の右足に違和感が出てくる
朝と変わらず、しっかり登っていくりっけいさんの背中を追えてはいるが、嫌な汗が流れる
何とか宇和島までは粘り切れたが、右足は相当怪しい…
普段ではこんなことになったことはないのに
「どうして今なんだ」と思ってしまう
気持ちの次は体か…と思いつつ、打つ手を考える
患部の痛みを緩和するしかないか…
りっけいさんに頼み、ルートをそれてドラッグストアにいきたい旨を伝える!
快く了承してくれた!
すぐにルートをリカバリーしてくれる
ほんとに頼りになる!
そして、エアーサロンパスで患部をごまかすことに成功した!
さあ、いこう!
ルートは気持ちのいい海岸線へ!
登りは容赦なく、足を削ってくる
登る!
登る!
りっけいさんがいつになくハイペースだ!
俺は足の痛みも相まって天に昇ってしまいそうだ笑
笑い事ではないが、ペースは最高潮!
ここでテンポを悪くするわけにはいかない!
そうして、なんとかお昼ご飯を食べる予定の
愛南町のジョイフルについた!
「やっと休める」
自転車を降りて、一歩目を踏み出す…
ビキイ!!
(ジョジョの奇妙な冒険より引用)
瞬間的に自分の判断ミスに気付く…
まだ一周の半分も終えていないのにこの痛みは…
万事休す…か
③450-526km 首皮一枚
ペースは順調だ
足さえなんとかなれば、まだ戦える
とりあえず椅子に座り、靴を脱ぐ
りっけいさんも心配して、足の痛みが治りそうか聞いてくれたが、正直治りそうな自信はないw
とりあえずやれることを探すため、痛みの真因を探る
右足の気になるところを順番に指圧していく
足首の周りが痛いことが分かった
さらに探っていくと、足を捻ったときに痛みが走る
これらのことから、踏み込んだ時のビンディングの向きが悪いとの結論にたどり着いた
間もなくご飯が来たが、足が気になりすぎる笑
結局、ご飯を高速で平らげ、りっけいさんと方針を確認した後、ビンディングを調整するために店を出た。
調整の結果、痛みがほとんど出ないクリートの角度を見つけることができた。
調整が終わった頃、りっけいさんが店から出てきた!
完璧なタイミング!
痛みがマシになったことを伝えつつ、もう一つだけやりたいことを伝える。
それは「冷やすこと!!」
シンプルだが、最も効果的な痛みの緩和方法だ!
(アイシールド21より引用)
ダメ押しにエアーサロンパスを吹き付け、祈る!
さあ、やることはやった!とことんやってやる!
進んでいくと、思い出の宿毛のJoyfulについた!
ここは全国高専大会で宿泊した宿毛に飲食店がなさ過ぎて3日間通い詰めたジョイフル!ww
あの時はありがとうございました!
そして、
ワッフルの登場!!
デカすぎんだろ!!(新テニスの王子様より引用)
気分が乗ってきていたところで今再びの登り
斜度はきつくないので、何とかなっているが足の痛みは少しずつ戻ってくる
痛みを気になり始めると、時間の流れは途端にゆっくりになる…
痛みが時計の針のように時間を刻む
自転車に乗っていて痛みを感じるとき、
いつもヒーローアカデミアのこのシーンが脳裏に浮かぶ
(僕のヒーローアカデミアより引用)
自分もエンデヴァーのようにタフなセリフを吐きたい!
「負けてたまるか!勝つんだ!」
自分で自分を鼓舞する
信じて進み続けたところで海が見えた!
足摺岬が着実に近づいているのを感じる!
まだだ!俺の足はくじけても心までは折れはしないぞ!
気持ちが乗ってきたところで手元の距離が500kmを超えた!
いけるかもしれない…
まだ首皮一枚ほどだが間違いなくゴールまでつながっている!
ここまで引いてくれたりっけいさん感謝しなくては!
いくら調子が良くても、
まぐれでここまでの走りができるほど、自転車は甘くない
「本当にロングが強い人だった」と思い知らされた!
自分も成長しなくては!
しかし、ここまでペースを作ってくれたりっけいさんにもさすがに眠気が来たらしい!
というわけで、10分ほど仮眠をとる
横になり、目を閉じて、体の力を抜く…
~10分後~
意識までは飛ばせなかったが、多少体の疲れは抜けた気がする!
足摺岬まで
残り30km!
現在時刻は16時
夕暮れまでには足摺岬をかわしたい!
再び気合を入れる!
りっけいさんばかりに牽かせるのも悪いので、足の痛みが悪くならない程度に前を引く!
今の自分に出来ることは
「調子のいいりっけいさんの足を
少しでも休ませることだけだ!」
(ドラゴンボールより引用)
魔人ブウ相手に時間を稼ぐかのように
痛みが出ないギリギリでペースを作る
漕いでいると、調子が上がってきた
下りで軽く回すと、自転車が面白いくらいに加速する
りっけいさんと少し距離が開いているのに気づいて、慌てて修正する。
自分の方がりっけいさんより体重が重いため、下りではこちらの方が加速してしまうところがある。
ここで変なマージンができると後ろから追いかけるのに足を使ってしまうので足を止めてりっけいさんが来るのを待つ。
そうして進み続け…
足摺岬に到着!
そこでは意外な人が待っていた!
esさん(Twitter @RIDE1965es)だ!
今日の行程が同じ方向だったらしく、待っていてくれたらしい!
ありがとうございます!
そして、二人でも記念撮影!
やっと今日の山を越えた気がする!
ほんとに一日で四国最西端と最南端を抑えることができるとは思わなかった!
ポケモンを2バージョン両方買うくらい欲張りだ!笑
(伝われ!)
しかも、結局両方灯台には行かなかったww
買ったのにプレイしないとかどんだけ贅沢なんだ!笑
(伝われ!)
esさんと雑談した後、
esさんがお守りとして常備薬を分けてくれた!
本当にありがとうございます!
本当に昨日に続いて人に恵まれすぎている!
最後にesさんが動画を撮ってくれた!
見送りRIDEで無事の完走を祈念
— es@四国一周無事完走 (@RIDE1965es) 2021年5月3日
頑張り過ぎずに頑張って👍 pic.twitter.com/AIGkaVnIg0
本当にありがとうございました!
最後まで走る決意を新たにし、
夕焼けが照らす山へと繰り出した!
④526-645.7km 消える轍
夕暮れの道を淡々と走る
体は疲れているが、気持ちにはかなり余裕がある
こういう山の雰囲気は自分が追い込まれていることを忘れさせてくれる
りっけいさんも疲れはあるようだが、まだ余裕がありそうだ
しかし、足の痛みがぶり返してきた
りっけいさんに頼んでローソンに寄ってもらう
りっけいさんは夜に備えて着替えることに!
自分は足を冷やしつつ、補給をとる
痛みが明日も残るようなら、相当厳しい戦いになるだろう
幸い食欲はあるので、しっかりと食べておく!
りっけいさんは戻って来るや否やバカでかいおにぎりを食べている自分を見て、
「野生の動物か…!」と呆れていた笑
補給を終えてさらに先へ!
だんだんと運命の地が近づく
それは…
四万十川だ!!
こんなにもきれいな川なのに思い出されるのは…
↑泣いてますw
辛かったけど、落ちたバイクでまたここまで走ってこれたのはどこか嬉しい笑
定助もこんな気分だったのだろうか笑(ジョジョの奇妙な冒険より引用)
そうして、再びジョイフルに到着!
この旅で早くも三回目のジョイフル!w
どんなにキツくてもご飯は心と体を癒してくれる!
感謝しつつ、ご飯を食べ終えたところで
りっけいさんと残りの距離を確認する
状況は
・今日は残り70km(150m級の山が二つほど)
・現在時刻は20時前
・二人とも疲労困憊
よくはないが、結論は
「進むしかない!
できる限り早く宿入りしてたっぷり寝る!!」
そして、お布団をモチベーションに再び走り始めた!
ところがここで問題が…
りっけいさんのガーミンが起動しない…
どうやら重すぎるルートとログに端末が耐え切れず、画面が進まないようだ…
実は自分にもこの経験があったが、自分のときはうまくリカバリーできずログが消えてしまった。
りっけいさんは時間が惜しいので、行こうと言ってくれたが、明らかに動揺している
何とかしてあげたいが、自分にはどうにもできない
痺れを切らしたりっけいさんは電源ボタンを長押ししてリセットをかけた
すると…そこに出たのは
初期設定の画面だった…
自分の血の気が引くのが分かった
570km以上走ってきた証が一瞬でなくなる絶望感
自分には想像もできない…
りっけいさんにどんな言葉をかければいいかわからず、
自分はただ無言で突っ立っていた
りっけいさんは千歌ちゃんのように拳を握りしめて、
ガーミンを地面にたたきつけようとしている…
自分は目を伏せた
しかし、りっけいさんはなんとかこらえた…
そして、ただ一言
「気持ちを整理したいから、前を走らせてほしい」
と言った。
自分は黙ってうなずき、走り出す背中を追う
走りながら、改めてりっけいさんの本気を疑った自分を反省した
「負けてもいい」
「完走できなくてもいい」
なんて思いならそもそも1000kmを走ろうなんて言い出さない
逆にここをもし乗り越えたなら、
気持ちを理由に諦める可能性はお互いに0%になるだろう
信じるしかない!
黙々と走り、距離が590kmに差し掛かるころ、りっけいさんが口を開いた…
「もし完走したとしても、
自分のログがなかったら疑う人もいるかもしれないなあ」
急に胸にこみ上げるものがあった
「そんな奴がいたら俺が殴りますよ!
必ず共に最後まで走って完走を証明します!」
自然と少年漫画のようなセリフが出た!
りっけいさんも安心したようにペダルを回す速度を上げた!
自分もここにきて初めて「完走したい」と思えた瞬間だった
そうして、50kmを走り切り…
今日の宿に到着!!
時間は12:03
二人でホッと胸をなでおろす
走行距離:378km
獲得標高:4033m
走行時間(休憩込み):19時間40分
にも渡る激動の一日だった!
疲れがひどいので明日は10時までゆっくりすることに決めた!
明日は残り360kmの最終決戦だ…
足さえ治れば、事故や落車を除き完走は固いだろう
宿に入った後はシャワーを浴びて、
足の冷却、エアーサロンパス、ストレッチを行った。
やれることはすべてやった。
泣いても笑っても最終日…
完走を祈っておこ…(就寝)
四国一周1000km80時間チャレンジwithりっけいさん 実走編 640-1007km(完結)に続く
ここまで読んでいただきありがとうございました!
続きも頑張って書いていきます!