さとるのガチ旅!

ロードバイクのロングライド記録日記です!もしよければ見ていってください!

四国一周1000km80時間チャレンジwithりっけいさん 実走編 0-320kmまで

こんにちは

さとるです!

今回は四国一周1000km80時間チャレンジの実走編について書いていきますよ!

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今回はポイントとなった出来事をピックしつつ0-320kmまで書かせていただきます!

楽しんでもらえると嬉しいです。

よろしくお願いします!

同じ内容のりっけいさんのブログはこちら!

比較しながら読んでみてください!

【前編】四国一周1000kmを72時間で走ってみた【1000kmゆるTT】 | りっけいのゆるたび (rikkeitabi.com)

 

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今回の流れは

 

①スタートまで

②0-104.6km 四国の洗礼

③ 104.6-198.1km 雨…と作戦変更

④198.1-266.4km 一日の終わり

⑤266.4-320km 折れる心と佐多岬

 

というような流れでいきます!

それではいきます!

 

①スタートまで

5月1日

決戦の前日がついに来た。

準備を整えて、神戸に移動し船に乗り高松を目指す!

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やれることはやってきたが、何度シミュレーションしてもりっけいさんと自分が完走するビジョンは見えなかった。考えても仕方がないので、船では気持ちを落ち着けて眠りについた。

 

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3時間で高松に到着!

そしてホテルに向かい、りっけいさんと合流

 

そのあとは晩御飯を食べたり、夜は雑談したりしてリラックスした時間を過ごした。

 

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うどんおいしかった~!

 

~翌日(5月2日)~

 

午前5時40分にホテルを出発!

 

ゲン担ぎに自分のやっているラブライブのゲームのガチャを引くと…

 

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りっけいさんの推しの梨子ちゃんがきた!!

しかも、今回のフェス限だ!(余談)

 

運もツイてるなら、きっといい旅になると確信した!

 

自分のコンディションはいつになくいい!

キャノンボールに挑戦した日に近いくらいには調子が良かった。

りっけいさんのコンディションは分からないが、きっと大丈夫だと信じる!

 

駅には出発時刻の10分前に到着!

 

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80時間後はここに四国一周を成し遂げた自分たちがいるかもしれないと思うと気持ちが高ぶる!

と思うと同時に、何が起きても後悔はないように覚悟を決めた。

 

そして、定刻6時

自分たちの80時間に及ぶチャレンジの幕が上がった!

 

②0-104.6km 四国の洗礼

 

序盤20kmほどは市街地を走行

自分先頭にペースを作る

 

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市街地を抜けると、道が開けてきた

それと共に激しい向かい風に見舞われる

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こういう時は自分一人で頑張ってもすぐ疲れてしまうので、ローテーションをしながら走っていく。

 

走っていると、りっけいさんのフォロワーのZ市のアニキさんが(Twitter @ripitup626)が迎撃に来てくださった!

差し入れをいただき、軽く雑談をする!

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少ししか話ができなかったが、元気を分けてもらえた!

ありがとうございました!

これならまだまだ頑張れる!

 

気合を入れなおし、再び走っていく!

 

流れそのままに愛媛県に突入!

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いいローテーション走れていたが、

だんだんとりっけいさんに疲れが見え始めてきた。

 

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こうなるとローテーションをしてもペースが保てないので、自分が多く引いて爆風と戦う形に流れを変えていく

 

昼から雨が降る確率が高い以上、

ここでは多少疲れても休憩を減らして、距離を稼いでおきたいが…

 

 風は容赦がない!

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そのうえ、りっけいさんの調子が相当悪いように見える…

ただ自分は淡々と前を引くことしかできないので、ついてきてくれることを信じるしかない

 

しばらくペースをキープしたところでりっけいさんが離れはじめるところが出てきた。

これはよくないので直ちに修正しようと思った矢先、りっけいさんから「ペースを少し落としてほしい」という提案が出た。

 

 

 

最初は「このくらいのペースでなければ、今日の行程を持たせることはできないんじゃないか?」と内心思ったが、二人で走る以上、りっけいさんが安定してついてこれるペースでなければ意味がない!

 

なので、ここまでは速度表示が28km/h前後になるように走っていたが、それを26km/hまで落とす

 

四国中央市の市街地に入り信号が増えてきた。

止める時間は体のストレッチや補給に使う!

お互いにキャノンボールを経験しているので、この辺りは自然とできていた!

 

ここまでは順調だ!

と安心していたが、りっけいさんが眠気が来ているらしくどこかで休ませてほしいという提案が出た。

りっけいさんはもう少し走ってからでもいいと言ってくれたが、

眠いまま走るのは事故の原因(後ろからの衝突や蛇行運転等)になる可能性が高いので、目の前にたまたまあったコンビニで直ちに休むことにした。

 

ついて間もなく、りっけいさんは就寝w

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その間に自分は補給と水を購入し、天気を確認して後工程を整理する

 

ここまでは

距離:104.6km

経過時間:4時間47分

グロス:約21km/h

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今日の理想ペースは

「一日目の宿までの行程360km地点までグロス20km/hで走ること」なので、約5kmのマージンがあることになる。

 

状況を整理する

・マージンは時間にして約15分

(これは休憩1回分ほどのマージン)

 

・天気を見ていくと午後2時頃までは雨が降らずに耐えそうだが、そのあとは17時頃まで雨が降り続けるという予報

(雨が降った時は割り切って休憩するという算段にしていたので、3時間は宿への到着が遅れることになる。)

 

理想のペースでも宿への到着が0時であるためこのままでは午前3時ごろに宿に到着することになる。

 

・この日の夜はGWの中でも一番の冷え込みで夜間は8℃まで気温が下がる

(海沿いの佐多岬に深夜に行くことになれば体感温度は5度を下回るだろう…)

 

相当な悪条件が積み重なっていることが理解できた…

コンビニを出ると、りっけいさんの近くに女性が立っているw

慌てて駆け寄ると、その女性は

「死んでませんよね…?」

と聞いてきたので、思わず笑いそうになったが、普通に考えればコンビニの駐車場に人が倒れていたら心配するに違いないww

軽く説明して大丈夫であることを伝えていると、りっけいさんが起床!

寝れたわけではないようだが、多少は疲れがマシになったらしい!

不安は山積みだが、走りながら策を練ることにして

先へ進むことにした!

 

③ 104.6-198.1km 雨…と作戦変更

 市街地を抜け、次は今治へ向けて走る

風は依然強い

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いつものツーリングであれば前を走り続けても構わないが、今回はほぼ3日で1000kmという超ロングライドなのでローテーションを積極的に回しつつ走る!

しかし、依然としてりっけいさんの調子が上がらないようだ

 

現状のペースは26km/h前後、気持ちとしてはあと1km/hほど上げて少しでもマージンを稼ぎたい

 

しかし、ここは気持ちを抑えて淡々と走る。

「このペースでも休憩をしなければ充分グロスは出せる」と言い聞かせ、足に余裕を持たせて走る

 

しかし、30kmほど走ったところでトイレに行きたくなったので、短めの休憩

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話していると、りっけいさんが調子が出ないとずっと言っている。

この「調子」という言葉に少しイライラしてきた

まず、日程が分かっていたんだからコンディションを整えてくるのは大前提だし、

正直、りっけいさんがキツイのは調子が出ないことが理由じゃないと思う自分がいた。

 

キツイ理由は練習不足

 

遡ると、この四国一周は年が明けたときから二人でやろう!と約束していた

 

自分は最初、気分が乗らなかったが、

やると決めた以上は絶対に成功させたかったので、

自分は毎月1000kmをこの当日までの4ヶ月間継続し、今年だけで4000km乗り込んだ(なんなら2年以上毎月1000km乗り続けている)

1000kmという数字は毎週250km乗らなければ達成できない

なので、平日でも気分が乗らない日でも頑張って練習を続けてきた。

 

りっけいさんも同じ思いで練習をしてくれると信じていたが、りっけいさんがこの4ヶ月で乗った量は1500km弱だった。

 

もちろん、「同じ量練習しろ!」とは言わない

仕事が忙しいのも、山形の冬はロードバイクなんか乗れる気候じゃないことも分かっている

それでも、自分が必死に練習している間になにやってたんだ…という気持ちがふつふつと出てきた…

 

しかし、そんなことは今更言ったところで仕方ないので、グッとこらえて先を急ぐ

 

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そうして、進み続けると今治についた!

時間は13時前

 

ペースはなんとかマージン30分ほど

 

しかし、今治市街を抜けたところで雨が降ってきた

 

市街地を抜けたところだったので、牛丼屋などの手ごろな飲食店がない

 

諦めてコンビニで雨宿りする

りっけいさんは眠気が再びきているようでイライラしているようにみえる

こればっかりはどうしようもないので、30分後の雨上がりに合わせて出発できるよう昼食をとることを勧めた

 

お互いにイライラを隠しつつ、お昼ご飯を食べる

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食べつつ、状況を整理する

 

・雨上がりは13時20分、路面はウェット

・再び16-17時ごろに雨が降る予報

・この休憩でマージンはほぼ0

・りっけいさんに回復してもらうにはもう一度どこかで仮眠する必要があるかもしれない

・自分も夜にこの状況下(路面ウェット、気温低め)の佐多岬を攻略できる自信はない

 

これらから導き出される結論は、

「今日はホテルにチェックインして、佐多岬を明日の早朝に回す!」

のがベストだと考えた!

早速りっけいさんに提案してみる!

しかし、思っていたより反応は微妙だ

気持ちは分かる…

なぜなら、この提案は「逃げの一手」に他ならないッ!(ジョジョの奇妙な冒険参照)

 

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結論は出なかったが、予報通り雨が上がったので先へ進むことに 

 雨上がりの道をりっけいさんを先頭に進んでいく風向きはだんだん良くなってきた!

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着実に距離を稼ぐ!

りっけいさんの調子もだんだん良くなってきたらしい!

これなら雨次第ではまだ佐多岬を攻略する線も残っているか!と思いつつ進む!

 

ローテーションをしながら、順調に進んでいく!

しかし、途中からの向かい風で再び自分が中心で駆け抜けることとなった

とはいっても朝よりは弱いので、「がまんや!こにしさとる!」と念じて駆け抜ける!笑(弱虫ペダル参照)

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何とかノンストップで松山まで駆け抜けた!

 

松山市街を抜けるといよいよ何もなくなるので、ここで初めて腰を据えて休むことにする!

牛丼が体に染み渡る!

りっけいさんも先ほどよりは元気そうだが、シンプルに疲れがすごいらしい

 

食べながら、状況を整理する

・現在時刻は15時半、出発は早くても16時

・宿まではまっすぐ行けば70km、佐多岬を加えると175km(時間にして3.5時間と9時間弱なので、到着予定時刻は19時半と2時前)

・「雨は17-18時に降るかどうか」といった予報に変更

 

ここで優先的に決定すべきなのは

佐多岬を攻めるかどうか」

正直、自分は宿に向かう方がリスクが少ないのでそうしたいと思っていた。

りっけいさんの意見を伺うと「宿へ行きたい」とのことだったので、意見が一致した!

 

うまくいけば20時には寝れるので、

7時間睡眠で最速リスタートは3時

余裕を見て4時といったところだろうか

 

体力は多少払ったかもしれないが、ペースはまだ耐えている。

作戦を変えたので、気分は楽になった!

今日は何とかなりそうだ!

 

 

④198.1-266.4km 一日の終わり

 

そして、りっけいさんも食べ終わり、リスタート!

と思ったが、思わぬイベントが!

りっけいさんのフォロワーのpeicozyさん(Twitter @peicozy)が迎撃に来てくださった!

ありがとうございます!

雑談してリスタート!

こういうのは少しでも元気をもらえる!

ルンルンで走っていると、またフォロワーさんが迎撃に来てくれた!

tomoさん(Twitter @BUMPOF1979)さんありがとうございました

 

そして、しばらく走ると、次は自分の高専時代の友達が応援に来てくれた!!

近くをドライブしていたらしく、わざわざこちらに時間を合わせて会いに来てくれた!

 

本当にありがとう!!

こうしてみると、このチャレンジを多くの方が見ていることを再認識させられる。

こんな身勝手なチャレンジでも少しでも見ている方が楽しんでくれたらありがたい!

 

こうして市街地を抜け、道は海岸線へ!

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りっけいさんが追い風を利用して爆走する!!

後ろにつくことはできるが、向かい風で削られた足には少しキツイ

ただここでテンポを狂わせるのは得策ではないので我慢する

「それにしてもこんなに足を残してあるなら、向かい風でもう少し引いてくれてもよかったのに」とイライラが募る

 

自分は風よけマシーンか何かと勘違いされているのではないか…と嫌な思考が頭を巡る。

 

軽快に飛ばす背中を見るのが嫌になってきたので

ローテーションを申し出た

本来はこのまま任せればよかったのだが、イライラを抑えられなかった

同じくらいの速度で飛ばす!

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無理をしていると自覚しながらも

練習に裏付けられたプライドがりっけいさんに前を譲ることを許さなかった…

 

そして、なんだかんだで晩御飯をとり、宿に到着

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時刻は20時

明日の朝は4時に走れる状態でホテルの下ということになった

 

 

 

そのあとはシャワーを浴び、ホテルの備え付けの目覚ましをかけ、ベッドに寝転ぶ

 

最後の引きはやるべきではなかった…と反省しつつ、明日には足の疲労が取れていると信じて眠りについた

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⑤266.4-320km 折れる心と佐多岬

 

~翌朝~

 

 

ドンドン!ドンドン!

 

ドアを叩かれている音で目が覚めた

 

一瞬、自分の状況が分からなかったが、時計が4時2分を指していたのですべてを察した…

 

慌ててドアを開け、謝りつつ「10分だけ待ってください!」と頼む。

怖くてりっけいさんの顔を見ることができなかった

慌てて準備を済ませ、最後にボトルに水を入れる

 

水の2Lのペットボトルだったので、半分ほど余ってしまった

もったいないので飲めるだけ飲んでから出ようと思ったら、1Lを一気飲みしてしまっていた…

 

寒気やだるさはないが、自分の体調に不安を感じた

その後慌てて、ロビーへ降りるとりっけいさんが誰かと話していた。

 

どうやら、ツーリング中でたまたま同じホテルだったらしく、応援に来てくれたesさん(Twitter @RIDE1965es)という方だった!

寝坊して気まずかったが、少し気が和む

おそらく二人でこのままスタートしていたら、険悪な雰囲気になっていただろう

迎撃ありがとうございました!

 

とりあえず4時20分に宿を出発!

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ここまでは昨日走るはずだった約105kmの借金がある(時間にして6時間ほど)

 

目標としては朝の10時までに再びこのホテルに帰還して借金をチャラにしたいところだ!

自分の寝坊によりかなり厳しい戦いにはなるだろうが、何とか粘り切りたいと気合を入れる!

 

夜中の街を駆け抜け、佐多岬の分岐まで戻ってきた。

ここから淡々とアップダウンが続く

 

りっけいさんを先頭にペースが作られていく

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序盤15kmほどは問題なかったが、だんだんとりっけいさんに付くのがしんどくなってきた

 

それもそのはずで5-8%の登りを18-19km/hで登って下ってを繰り返している

りっけいさんは明らかに速く登れるようになっている

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頭の中で「ペースを下げてほしい」というべきか悩んだ

しかし、ここでもプライドが邪魔をした…

 

それもそのはずだ…ここで頼めば…

自身の練習の無意味さを証明することになるからだ

 

分かっている…こんなプライドに意味なんてないことを

 

それでも口から出た言葉は

 

「おれがキツそうに見えても絶対ペースは緩めないでください!」

 

という言葉だった…

りっけいさんは察しもいいし、優しい

それでも、今だけはその優しさは無用だ…

頼むから緩めないでくれ…

 

何のために自分は倍も練習したのか分からなくなるから…

 

惨めな気分だったが、必死に食らいつき三崎港になんとか到着した

 

ここであと数kmだと勘違いしていたが、標識を見ると

岬まで残り12kmという知らせが…

 

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心が砕ける音がした

 

りっけいさんは止まらない

 

次第にお腹が痛くなってきた

 

こんなにつらい思いをして、

努力を完全否定されてそれでもペダルを回すことに意味があるのか…と考えてしまう

 

思考がネガティブになるにつれてお腹の痛みも増してきた

 

一刻も早く楽になりたい…

 

と思っていたら、残り3kmの標識を見かけた。

 

「うがぁああああ!!

このダボがぁああああああああ!!!!」

 

気づいたら全力で斜度10%ほどの坂にアタックを仕掛けていた

後のことなどどうでもいい

 

気持ちが爆発する

 

 

とにかく今は早く岬に到着したい…

しかし、願いも虚しくつづら折りの部分で失速した

 

「ああ…俺はこんなにも弱かったんだなあ…

もう2年以上毎月1000km乗り続けてきたけど、意味なんてなかったんだ…

やめよう、こんなスポーツ…

こんな気分になるくらいなら、やめて家で寝た方が有意義だ…」

 

後のことはあまり覚えていないが、気づけば岬についていた

 

とりあえずトイレに向かったが、我慢しすぎたせいか出るものも出ない

 

時間が惜しいので、先に進みたかった

 

りっけいさんはとても満足そうだ

とても羨ましい

 

自分も同じくらいの練習量であれだけ走れたならどんなに幸せだっただろうか…

 

そして、りっけいさんの気持ちも考えず、

 

「ほんとにしょうもない!

こんなことしたって意味なんて何もない!

家で寝た方がマシだ!

俺は自転車もうやめます!」

 

と言い放った…

 

りっけいさんに八つ当たりしてハッとする

 

俺は最低だ…

勝手に凹むならまだしも

人に当たるなんてどうかしてる…

 

感情がめちゃくちゃのまま、復路を走り始めた

 

しばらく乗っていると、少しだけ気分が晴れてきた

 

ふとある漫画のセリフを思い出した

ボールルームへようこそ参照)

あなたが羨む才能の持ち主たちにも それぞれの地獄があるのよ - ボールルームへようこそ | アル

 

 

ああ…このことだったのか…

俺はりっけいさんの才能に嫉妬していたけど、

決して才能があるから登りが速くなったわけじゃない

 

りっけいさんもりっけいさんなりに重いグラベルロードでロングを走ってきたから強くなったんだ

 

決して自分の努力が足りないとかじゃない

 

方向性の問題なんだ

 

必要なのは自分の弱さを認めて、人の努力を受け入れることだったんだ

 

じゃあ何が足りないのか?

どうすれば強くなれるのか?

 

それを他の人から素直に取り入れて成長するべきだったんだ!

 

気持ちが整理できたところで三崎港のコンビニについた

 

しばし休憩する

 

休みながらさらに、気持ちを整理する、、

大体は吹っ切れたが、あと一つだけモヤモヤが晴れない

 

それは

 

「りっけいさんの本気を信じられない」

 

今、手を抜いていないのは分かる

でも、「本気で成功させたいならもう少し練習してもいいのでは?」という疑問は晴れない

努力の方向性を認めたとしても、まだスッキリとはしない 

 

 

そんな時、りっけいさんから

 

さとるくん無理ならここでリタイヤしてね。

俺は一人でも走るから。

無理ならリタイヤしてね

 

と優しく寂しげな声で告げられた

 

 

自分はここでやっとりっけいさんの本気を理解した

 

努力の量と気持ちの強さは関係ない

もっと言うと、りっけいさんはプランニングやパッキング、補給に全力を注いでいた

この時、この疑問も方向性の問題だったと気がついた

 

そして、何よりこの言葉は…

 

「自分(さとるくん)がいなくてもやる!」という言葉は

 

三年前の四国一周の時のりっけいさんには

ありえない言葉だったから…

 

三年前に雨で心が折れたりっけいさんに

自分が言いそうになった言葉だったから…

 

NARUTO参照)

 

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燃え尽きていた心に火が灯る

 

ああ…やるしかないな…

こんなにも追い込まれていたのに

俄然、無敵な気分!

臨むところだ!

 

 

お互いにどちらかがやめても走り続けるという約束をする!

ジョジョの三部みたいで熱いじゃあないか!

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決意と共に冷えた缶コーヒーを飲み干した!

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次回四国一周1000km80時間チャレンジwithりっけいさん 実走編 320-645kmまで に続く

 

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

めちゃくちゃネガティブで嫌な気分にさせてしまったら申し訳ありません<m(__)m>

 

続きも少しずつ書いていきますのでよろしくお願いいたします!

 

 

 

次回へ続く…